広島高速交通株式会社 令和2年度決算状況

(1)事業報告 
 

   開業27年目を迎えた当社を取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の
 影響により、過去に経験したことのない厳しいものとなりました。
   輸送人員につきましては、第1四半期の緊急事態宣言の発出後、企業活動においては一部事業所や
 商業施設の休業、在宅勤務や車通勤、遠隔会議が推奨され、また、学校ではオンラインによる授業や長
 期休校が実施され、更には外出や飲食店の自粛要請が行われるとともに、各種イベントが全面的に取り
 止めとなったことなどの影響から大幅な減少となりました。第2四半期に入り、沿線の大学、高校の対面
 授業が再開し、また、Jリーグほか各種イベントが入場者数を制限して開催可能となるなど、第3四半期
 11月頃までは輸送人員の回復傾向が見られました。しかしながら、12月に入り感染者の大幅な増加と
 同時にご利用が低調となり、第4四半期も感染者数増減の動向に影響を受けた不安定な推移となりました。
 これらの結果、年間の輸送人員は、前期と比較して23.4%の減少となる1,839万6,778人、1日平均では
 15,210人の減少となる50,402人となりました。
   運輸収入につきましては、輸送人員の減少を受けて、前期と比較して24.2%の減少となる33億6,760万円、
  1日平均では291万円の減少となる922万円となりました。また、運輸雑収は13.0%の減収、付帯事業収入は、
  0.7%の減収となり、営業収入合計では前期より22.7%、11億123万円減少して37億5,048万円となりました。
   これに対し、営業費用につきましては、車両更新による修繕費、燃料単価の低下などによる動力費、業務
  委託費がそれぞれ減少したことなどもあり、前期と比較して4.4%、1億8,236万円減少の39億8,113万円となり
  ました。この結果、営業損益は前期より9億1,879万円減少し、3億3,800万円の損失となりました。
   また、営業外損益では、車両更新資金の借入契約に係る支払手数料の増加などにより、前期と比較して
  9,852万円の減益となる1億3,602万円の損失となりました。このため、経常損益は前期より10億1,732万円の
 減益となる4億7,403万円の損失となりました。なお、特別利益として、パスピー割引に対する補助金8,368万
 円及び新型コロナウイルス影響事業者緊急支援事業補助金508万円を計上しております。この結果、法人税
 等の控除後の当期損益は、前期より7億8,074万円減少し、3億9,546万円の損失となりました。期末の累積損
 失は94億1,390万円となっております。   
  輸送の安全確保への取組としては、社内の運輸安全マネジメント委員会において、「事故・輸送障害・インシ
 デントの発生ゼロ」「コミュニケーションの活性化」を安全重点施策として設定し、各職場において取組目標を
 定めて訓練や研修を実施し、各種活動を展開いたしました。この結果、運転事故を発生させることはありませ
 んでした。
   
   これからも安全を最優先として、お客様に安心・快適にご利用いただけますよう、役員及び社員が一丸と
 なって輸送品質の維持、向上に努めるとともに、新型コロナウイルス感染症による社会の行動変容を見据え、
 長期的・安定的な事業運営に取り組んでまいります。
   

(2)運輸成績
   

区     分

令和元年度(営業日数366日) 令和2年度(営業日数365日)
年  間 1日平均 年  間 1日平均

輸 送 人 員

定 期

13,314,668人 36,379人 10,676,308人 29,250人

定期外

10,699,357人 29,233人 7,720,470人 21,152人

24,014,025人 65,612人 18,396,778人 50,402人

運 輸 収 入

定 期 1,840,067千円 5,027千円 1,511,700千円 4,142千円
定期外 2,601,869千円 7,109千円 1,855,905千円 5,084千円
4,441,936千円 12,136千円 3,367,605千円 9,226千円
運 輸 雑 収 195,941千円 535千円 170,551千円 467千円
収 入 合 計 4,637,877千円 12,671千円 3,538,156千円 9,693千円



(3)貸借対照表(令和3年3月31日現在)                            
                                              (単位:千円)
資産の部 負債の部
流動資産
  現金・預金
  未収運賃
  未収金
  未収収益
  貯蔵品
  前払費用
  その他の流動資産

固定資産
  鉄軌道事業固定資産
  付帯事業固定資産
  建設仮勘定
  投資その他の資産
   長期前払費用
   その他の投資等

3,224,615
1,980,863
77,208
405,943
3,884
663,128
8,317
85,270

34,374,813
30,669,891
101,760
3,237,529
365,631
355,727

9,903
流動負債
  短期借入金
  1年以内返済長期借入金
  未払金
  未払費用
  未払法人税等
  預り連絡運賃
  前受運賃
  前受金
  賞与引当金
  その他の流動負債


固定負債
  長期借入金
  長期未払金
  退職給付引当金
  繰延税金負債
  その他の固定負債
18,026,700
15,500,000
173,769
1,369,143
70,582
26,080
99,399
194,607
255,726
116,066
221,324


18,986,633
16,008,627
1,848,618
1,063,452
29,084

36,850
 負債合計 37,013,334
純資産の部
株主資本
資本金
利益剰余金
 その他利益剰余金

  繰越利益剰余金
586,094
10,000,000

△9,413,905

△9,413,905
△9,413,905
純資産合計 586,094
資産合計 37,599,428 負債・純資産合計 37,599,428
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております


(4)損益計算書(令和2年4月1日から令和3年3月31日まで)            
                                                         (単位:千円)
科目 金額
経常損益の部 営業損益の部 鉄軌道事業
  営業収益
  営業費
  営業損失

付帯事業
  営業収益
  営業費
  営業利益

全事業営業損失

3,538,156
3,981,131



212,328
107,362




442,974





104,966

338,008
営業外損益の部 営業外収益
  市補助金 ※1
  その他の収益

営業外費用
  支払利息
  長期前払費用償却
  支払手数料
  その他の費用

693
7,180


16,103
9,891
117,312
587



7,873





143,895
経常損失   474,030
特別利益
 市補助金

88,769

88,769
税引前当期純損失   385,261
法人税、住民税及び事業税   6,307
法人税等調整額   3,891
当期純損失   395,460
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております。
※1 地下鉄区間インフラ部整備に係る借入金利子補助金です。

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