広島高速交通株式会社 平成29年度決算状況

(1)事業報告 
 
 
開業24年目を迎えた当期におきましては、平成26年1月に策定し、平成29年1月に見直しました「今後の経営展開-経営改善計画-」に基づき、需要創出をはじめとした活動を展開してまいりました。

 当期の輸送人員につきましては、平成27年3月開業いたしました新白島駅を経由する新たな利用の広がりを背景にして、定期につきましては、当社沿線人口が引き続き増加基調であったこと、また、定時・安全輸送継続への評価もあり、通勤定期、学生定期ともに利用が年間を通して好調に推移したことから、合計で4.8%の増加となりました。また、定期外につきましては、前期の全国高校総体開催の反動減等があったものの、ロングラン公演、野外コンサート開催、広島東洋カープの37年ぶりのリーグ連覇に伴う買い物や外出利用、Jリーグ観戦などのイベント及び予想される輸送需要に対応した広報や列車増発等を行い、合計で0.3%の増加となりました。この結果、年間輸送人員は2,372万1,037人と前期に続いて2千万人を越えました。
 また、1日平均で64,989人となり、前期と比較して1日平均で1,677人、2.6%の増加となりました。

 運輸収入につきましては、年間で44億5,746万円、1日平均で1,221万円となり、前期と比較して1日平均で24万8千円、2.1%の増加となりました。また、運輸雑収は3.5%の増収、付帯事業収入は0.3%の増収となり、この結果、営業収入合計では9,872万円、2.0%増加の51億2,116万円となりました。
 これに対し、営業費用につきましては、諸費用の節減に努めましたが、施設・設備・車両の長寿命化を目的とした点検・修繕や動力費の増等により、前期と比較して1億4,329万円、3.3%増加の45億3,842万円となりました。この結果、営業損益は、前期より4,456万円減少し、5億8,274万円の利益となりました。また、営業外損益は、前期より1,088万円損失が拡大し、5,952万円の損失となりました。この結果経常利益は5億2,322万円となり、前期より5,544万円の減益となりました。特別利益として、全国の交通機関で相互利用可能な交通系ICカードが片利用できるサービスを導入したことに伴う補助金4,909万円を計上し、特別損失として、補助対象資産の圧縮損4,909万円を計上しております。法人税等の控除、調整後の当期純利益は3億6,041万円となり、前期より3,555万円、9.0%の減益となりましたが、6期連続の単年度黒字となりました。期末の累積損失は97億171万円となり、債務超過を解消いたしました。

 輸送の安全確保への取組みとしては、社内の運輸安全マネジメント委員会において、「事故・輸送障害・インシデントの発生ゼロ(ヒューマンエラーによる事故等の撲滅)」「事故の芽の効果的な摘み取り」「設備機器の更新と機能改良の円滑な実施」を安全重点施策として設定し、各職場において取組目標を定めて訓練や研修を実施し、各種活動を展開いたしました。この結果、運転事故を発生させることはありませんでした。

 これからも安全を最優先として、お客様に安心・快適にご利用いただけるよう、役社員一丸となって輸送品質に磨きをかけるとともに、事業環境の変化にも柔軟に対応しつつ、業績向上に取り組んでまいります。



【参考】 新白島駅ご利用者数
〔平成29年4月1日〜平成30年3月31日(365日)一日平均〕
乗 車 6,114人
降 車 6,214人
12,328人



(2)運輸成績
   

区     分

平成28年度 平成29年度
年  間 1日平均 年  間 1日平均

輸 送 人 員

定 期

12,181,406人 33,374人 12,762,180人 34,965人

定期外

10,927,408人 29,938人 10,958,857人 30,024人

23,108,814人 63,312人 23,721,037人 64,989人

運 輸 収 入

定 期 1,700,863千円 4,660千円 1,775,379千円 4,864千円
定期外 2,666,067千円 7,304千円 2,682,083千円 7,348千円
4,366,930千円 11,964千円 4,457,462千円 12,212千円
運 輸 雑 収 193,418千円 530千円 200,159千円 548千円
収 入 合 計 4,560,348千円 12,494千円 4,657,621千円 12,760千円



(3)貸借対照表(平成30年3月31日現在)                            
                                              (単位:千円)
資産の部 負債の部
流動資産
  現金・預金
  未収運賃
  未収金
  未収収益
  貯蔵品
  前払費用
  その他の流動資産

固定資産
  鉄軌道事業固定資産
  付帯事業固定資産
  建設仮勘定
  投資その他の資産
   長期前払費用
   その他の投資等

4,230,510
3,385,863
86,055
515,655
5,097
224,236
6,462
7,140

31,803,127
30,879,166
107,477
412,375
404,109
394,221

9,887
流動負債
  短期借入金
  1年以内返済長期借入金
  未払金
  未払費用
  未払法人税等
  未払消費税等
  預り連絡運賃
  前受運賃
  前受金
  賞与引当金
  その他の流動負債


固定負債
  長期借入金
  長期未払金
  退職給付引当金
  繰延税金負債
  その他の固定負債
17,568,798
15,500,000
89,870
892,392
69,934
126,331
4,997
130,326
187,923
229,113
112,849
225,061


18,166,554
15,253,989
1,850,309
942,448
72,775

47,030
 負債合計 35,735,352
純資産の部
株主資本
資本金
利益剰余金
 その他利益剰余金

  繰越利益剰余金
298,285
10,000,000

△9,701,714

△9,701,714
△9,701,714
純資産合計 298,285
資産合計 36,033,638 負債・純資産合計 36,033,638
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております


(4)損益計算書(平成29年4月1日から平成30年3月31日まで)            
                                                         (単位:千円)
科目 金額
経常損益の部 営業損益の部 鉄軌道事業
  営業収益
  営業費
  営業利益

付帯事業
  営業収益
  営業費
  営業利益

全事業営業利益

4,657,621
4,183,113



463,547
355,306




474,507





108,240

582,748
営業外損益の部 営業外収益
  市補助金 ※1
  その他の収益

営業外費用
  支払利息
  長期前払費用償却
  支払手数料
  その他の費用

2,543
2,210


36,073
17,377
10,046
780



4,753





64,278
経常利益   523,223
特別利益
 国・市補助金
特別損失
 固定資産圧縮損

49,091

49,091

49,091

49,091
税引前当期純利益   523,223
法人税、住民税及び事業税   166,724
法人税等調整額 △3,918
当期純利益   360,417
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております。
※1 地下鉄区間インフラ部整備に係る借入金利子補助金です。

Copyright(C) Hiroshima Rapid Transit Co., Ltd. All rights reserved.