広島高速交通株式会社 平成27年度決算状況

(1)事業報告 
 
 
開業22年目を迎えた当期におきましては、前期末3月14日に開業いたしました山陽本線と接続する新白島駅の実質的な営業初年度を迎え、平成26年1月に策定いたしました「今後の経営展開−経営改善計画−」に基づく需要創出をはじめとした活動を展開してまいりました。

 当期の輸送人員につきましては、新白島駅を経由する新たな利用の広がりを背景に、広島市の中で当社沿線人口が引き続き増加基調であったこと、また、定時・安全輸送継続への評価もあり、通勤定期、学生定期ともに利用が年間を通して好調に推移したことから、定期合計で12.1%の大幅な増加となりました。また、定期外の利用につきましては、上野学園ホールでの劇団四季ロングラン公演、エディオンスタジアム広島での屋外コンサート、2年ぶりにサンフレッチェ広島が優勝争いを展開したJリーグ観戦等のイベント及び予想される輸送需要に対応した広報や列車増発等を行った効果により、年間で10.2%の大幅な増加となりました。この結果、年間輸送人員は2,224万4,906人と開業以来初めて2千万人を超えました。また、1日平均で60,778人となり、前期と比較して1日平均で6,098人、11.2%の増加となりました。

 運輸収入につきましては、年間で42億5,291万円、1日平均で1,162万円となり、前期と比較して1日平均で113万円、10.8%の増加となりました。また、運輸雑収は広告料を中心に3.6%の増収、付帯事業収入は0.5%の減収となり、営業収入合計では4億2,909万円、9.6%増加の49億1,450万円となりました。これに対し、営業費用につきましては、諸費用の節減に努めましたが、新白島駅開業への対応などによる人件費ほか諸経費の計上に加え、施設・設備・車両の長寿命化を目的とした点検・修繕を実施し、前期と比較して2億6,444万円、6.7%増加の42億1,192万円となりました。この結果、営業損益は、前期より1億6,465万円増加し、7億258万円の利益となりました。また、営業外損益は、前期より232万円改善し、7,753万円の損失となりました。この結果、経常利益は6億2,505万円となり、前期より1億6,697万円の増益となりました。法人税等の控除、調整後の当期純利益は5億5,074万円となり、前期より2億136万円、57.6%の増益で、4期連続して単年度黒字となりました。期末の累積損失は104億5,810万円となり、4億5,810万円の債務超過の状態となっております。

 今期の輸送の安全確保への取組みとしては、社内の運輸安全マネジメント委員会において、「事故・輸送障害・インシデントの発生ゼロ(ヒューマンエラーによる事故等の撲滅)」「事故の芽の効果的な摘み取り」「熟練社員の退職に備えて中堅社員への知識・技術力の継承」を安全重点施策として設定し、各職場において取組目標を定めて訓練や研修を実施し、各種活動を展開いたしました。この結果、責任事故を発生させることなく、所期の目標を達成することができました。
 これからもお客様に選ばれ、ご愛顧いただける公共交通機関として、事業環境の変化にも適切に対応しつつ、役社員一丸となって輸送品質の維持、拡充に努めるとともに、業績向上に取り組んでまいります。


【参考】 新白島駅ご利用者数
〔平成27年4月1日〜平成28年3月31日(366日)一日平均〕
乗 車 4,273人
降 車 4,304人
8,577人



(2)運輸成績
   

区     分

平成26年度 平成27年度
年  間 1日平均 年  間 1日平均

輸 送 人 員

定 期

10,085,236人 27,631人 11,332,542人 30,963人

定期外

9,873,018人 27,049人 10,912,364人 29,815人

19,958,254人 54,680人 22,244,906人 60,778人

運 輸 収 入

定 期 1,401,325千円 3,839千円 1,583,893千円 4,328千円
定期外 2,427,311千円 6,650千円 2,669,023千円 7,292千円
3,828,636千円 10,489千円 4,252,916千円 11,620千円
運 輸 雑 収 190,277千円 521千円 197,204千円 539千円
収 入 合 計 4,018,913千円 11,010千円 4,450,120千円 12,159千円



(3)貸借対照表(平成28年3月31日現在)                            
                                              (単位:千円)
資産の部 負債の部
流動資産
  現金・預金
  未収運賃
  未収金
  未収収益
  貯蔵品
  前払費用
  その他の流動資産

固定資産
  鉄軌道事業固定資産
  付帯事業固定資産
  投資その他の資産
   長期前払費用
   その他の投資等
2,983,109
2,578,246
77,101
138,189
4,763
167,478
8,256
9,072

32,335,390
31,782,577
116,245
436,566
426,679
9,887

流動負債
  短期借入金
  1年以内返済長期借入金
  未払金
  未払費用
  未払法人税等
  未払消費税等
  預り連絡運賃
  前受運賃
  前受金
  賞与引当金
  その他の流動負債


固定負債
  長期借入金
  長期未払金
  退職給付引当金
  繰延税金負債
  その他の固定負債
17,528,770
15,500,000
461,200
415,359
66,454
84,599
190,133
121,520
176,330
208,016
106,036
199,120


18,247,831
15,430,658
1,840,456
834,886
76,758

65,071
 負債合計 35,776,602
純資産の部
株主資本
資本金
利益剰余金
 その他利益剰余金

  繰越利益剰余金
△458,102
10,000,000

△10,458,102

△10,458,102
△10,458,102
純資産合計 △458,102
資産合計 35,318,499 負債・純資産合計 35,318,499
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております


(4)損益計算書(平成27年4月1日から平成28年3月31日まで)            
                                                         (単位:千円)
科目 金額
経常損益の部 営業損益の部 鉄軌道事業
  営業収益
  営業費
  営業利益

付帯事業
  営業収益
  営業費
  営業利益

全事業営業利益

4,450,120
3,852,136



464,386
359,783




597,983





104,602

702,586
営業外損益の部 営業外収益
  市補助金 ※1
  その他の収益

営業外費用
  支払利息
  長期前払費用償却
  支払手数料
  その他の費用

7,138
2,962


58,688
17,294
10,850
799



10,100





87,631
経常利益   625,055
税引前当期純利益   625,055
法人税、住民税及び事業税   79,285
法人税等調整額 △4,975
当期純利益   550,746
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております。
※1 地下鉄区間インフラ部整備に係る借入金利子補助金です。

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