広島高速交通株式会社 平成22年度決算状況
(1)事業報告 
 開業17年目を迎えた当期におきましては、前期からサービスを開始いたしましたICカードシステム「PASPY」が平成23年3月のカード利用者のうち98%に達するなど順調に普及し、従来の磁気カードシステムの運用を当期末に終了いたしました。
 輸送の安全確保への取り組みにつきましては、社内の運輸安全マネジメント委員会において、異常時等の情報伝達及びコミュニケーションの確保等重点取り組み目標を設定し、各職場において具体的な取り組みを展開いたしました。
 当期の輸送人員につきましては、学生定期で家計回復の遅れにより微減となりましたが、通勤定期では沿線人口の増加に加え、雇用回復の動きから上半期に高い伸びとなり下半期も堅調であったことから、定期合計で1.5%の増加となりました。また、定期外の利用につきましては、広島ビッグアーチでのコンサート等イベントによる利用増加もあり、Jリーグ観戦利用者の減少、記録的な猛暑による買い物、行楽での利用伸び悩みはありましたものの、年間で0.5%の増加となりました。この結果、年間輸送人員は1,850万8,279人、1日平均で50,708人となり、前期と比較して1日平均で485人、1.0%の増加となりました。
 運輸収入につきましては、カード収入に含まれる磁気カードの割引部分の大幅な減少により、全券種合計で前期と比較して5,956万円、1.6%減少の36億4,446万円となりました(磁気カードの割引部分を除外して比較した場合0.9%増加)。また、運輸雑収は、上半期を中心とした広告料の増加や、PASPYの利用やチャージによる精算手数料の増加により4.6%の増収となりましたが、付帯事業収入は、交通科学館の指定管理料収入を中心として0.4%の減収となり、営業収入合計では前期と比較して5,272万円、1.2%減少の43億2,250万円となりました。
 これに対し、営業費用につきましては、駅務機器の更新後の無償保守期間終了に伴う保守点検料の増加により修繕費は増加しましたが、諸費用の節減に努め、磁気カード割引料の減少、償却の進行による減価償却費の減少及び前期に膨らんだPASPY購入費用の反動減もあり、前期と比較して1億5,724万円、3.5%減少の42億7,388万円となりました(磁気カード割引料を除外して比較した場合1.5%減少)。この結果、営業損益は、前期より1億452万円改善し、4,862万円の利益となりました。また、営業外損益は、支払利息の減少などにより、前期に比べ303万円改善し、1億9,846万円の損失となりました。この結果、経常損失は1億4,983万円となり、前期に比べ1億755万円の増益となりました。次に、特別利益として、広島県子育てバリアフリー推進・支援事業に伴う補助金1,322万円を計上し、特別損失として、補助対象資産の圧縮損491万円を計上しております。この結果、当期純損失は1億4,618万円、期末の累積損失は118億7,485万円となり、18億7,485万円の債務超過の状態となっております。
 今後とも、輸送の安全性や運行の定時性の確保を第一義として、お客様に信頼され、ご支持いただける交通機関として事業を継続、発展させるとともに、なお一層の収支改善に努めてまいります。
 
(2)運輸成績

区     分

平成21年度 平成22年度
年  間 1日平均 年  間 1日平均

輸 送 人 員

定 期

8,688,132人
23,803人

8,821,338人

24,168人

定期外

9,643,166人
26,420人
9,686,941人
26,540人

18,331,298人 50,223人 18,508,279人 50,708人

運 輸 収 入

定 期 1,235,567千円 3,385千円 1,254,323千円 3,437千円
定期外 2,468,456千円 6,763千円 2,390,140千円 6,548千円
3,704,023千円 10,148千円 3,644,463千円 9,985千円
運 輸 雑 収 187,894千円 515千円 196,504千円 538千円
収 入 合 計 3,891,917千円 10,663千円 3,840,967千円 10,523千円

(3)貸借対照表(平成23年3月31日現在)  (単位:千円)
資産の部 負債の部
流動資産
  現金・預金
  未収運賃
  未収金
  未収収益
  貯蔵品
  前払費用
  その他の流動資産

固定資産
  鉄軌道事業固定資産
  付帯事業固定資産
  建 設 仮 勘 定
  投資その他の資産
   長期前払費用
   その他の投資等
1,654,838
1,308,015
57,664
100,465
3,897
151,189
25,256
8,349

34,512,738
33,887,607
138,903
38,823
447,403
436,858
10,545

流動負債
  短期借入金
  1年以内返済長期借入金
  未払金
  未払費用
  未払法人税等
  未払消費税等
  預り連絡運賃
  前受運賃
  前受金
  賞与引当金
  その他の流動負債

固定負債
  長期借入金
  長期未払金
  退職給付引当金
  その他の固定負債
18,097,231
16,500,000
436,639
258,813
60,620
17,534
64,472
86,754
114,261
330,519
104,477
123,138

19,945,203
17,725,834
1,626,603
560,172
32,593
 負債合計 38,042,434
純資産の部
株主資本
資本金
利益剰余金
 その他利益剰余金

  繰越利益剰余金
△1,874,857
10,000,000

△11,874,857

△11,874,857
△11,874,857
純資産合計 △1,874,857
資産合計 36,167,577 負債・純資産合計 36,167,577
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております

(4)損益計算書(平成22年4月1日から平成23年3月31日まで)  (単位:千円)
科目 金額
経常損益の部 営業損益の部 鉄軌道事業
  営業収益
  営業費
  営業損失

付帯事業
  営業収益
  営業費
  営業利益

全事業営業利益

3,840,967
3,907,981



481,541
365,899



67,014





115,641

48,627
営業外損益の部 営業外収益
  市補助金 ※1
  その他の収益

営業外費用
  支払利息
  長期前払費用償却
  支払手数料
  その他の費用

26,647
2,316


192,221
17,861
16,500
842


28,964





227,425
経常損失   149,833
特別利益
  県補助金 ※2

13,224

13,224
特別損失
  固定資産圧縮損

4,918

4,918
税引前当期純損失   141,527
法人税、住民税及び事業税   4,660
当期純損失   146,187
(注)記載金額は、千円未満の端数を切り捨てております。

※1 地下鉄区間インフラ部整備に係る借入金利子補助金です。
※2 広島県子育てバリアフリー推進・支援事業に伴う補助金です。
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